“稼げる職人”を本気で育てる会社。YB代表が語る、若手が主役になれる現場づくりと未来設計

建設業界の中でも、コンクリート構造物を支える「型枠工事」は、建物の骨格をつくる要であり、職人の技術が色濃く問われる分野だ。とりわけ埼玉県を拠点に活動する株式会社YBは、そうした専門性の高い型枠工事において、次世代の職人育成と業界全体のアップデートを目指す新進気鋭の企業である。


今回は、YBを立ち上げた代表・矢野氏(以後矢野)に、これまでの歩みや会社に込めた想い、職人としての成長環境、そしてYBが描く未来像について伺った。


≪目次≫

・代表の経歴と業界に入ったきっかけ

・YB設立の経緯と社名に込めた想い

・リアルな建設業界の印象と仕事の魅力

・YBの社風・制度・求める人物像

・求職者へのメッセージ


■代表の経歴と業界に入ったきっかけ

-矢野さんが建設業界に入られたのは、かなり若い頃だったと伺っています。まずはこれまでのご経歴から教えていただけますか?

矢野:建設の仕事に最初に触れたのは17、18歳くらいのときですね。当時は友達に誘われて、タイル目地(※)の専門業者に入りました。

※【補足】タイル目地…タイルとタイルの隙間を埋める作業。防水性や美観を保つ重要な工程で、精密な手作業が求められる。


-業界未経験からいきなり職人の世界に飛び込むのは、勇気がいったのではないですか?

矢野:いやぁ、最初は正直怖かったですよ(笑)。建設業界って“縦社会”で厳しいイメージがあったので。でも実際に入ってみたら、意外とアットホームというか、仲間意識が強くて。むしろすぐに馴染めた印象の方が大きかったですね。


-そこから型枠工事に進んだのは、どんなきっかけがあったんですか?

矢野:タイル目地の仕事を2年くらいやった後、うちの父親が型枠工事の工務店をやってたんです。ただ、親のもとに直接入ると甘えが出そうだったので、父の知り合いの工務店に紹介してもらって、修行させてもらいました。


-お父様の影響もありつつ、ご自身で「型枠をやってみたい」と思われたのには、何か理由があったんですか?

矢野:はい。タイルって仕上げの仕事なんですけど、僕はもっと建物の“根っこ”の部分に関わりたくなって。型枠って、コンクリートを流す「型」をつくる作業で、建物の基礎を形づくる仕事なんです。

型枠は業界でも“花形”と言われるくらい大事なポジションで、自分自身がそこに挑戦して、知識を蓄えて、トップになりたいって思ったんです。


-なるほど。現場の最前線で、建物の骨格をつくる工程に惹かれたと。

ちなみに“トップを目指したい”という志向は、昔からあったんですか?

矢野:そうですね。昔から「お金を稼ぎたい」という気持ちが強かったですし、そのためには中途半端じゃダメだと感じてました。


ちゃんと知識を持って、現場でも信頼される存在にならないと稼げない。

そのために必要な経験を逆算して動いてましたね。


■YB設立の経緯と社名に込めた想い

-矢野が独立して「YB」を立ち上げるまでには、どんな経緯があったのでしょうか?

矢野:最初は個人事業主として独立したんです。ちょうど23~24歳くらいの頃ですね。でも、そのときは“手間”だけを請ける形で、自分の体ひとつで稼ぐスタイルでした。しばらくやってみて、「これが限界だな」と感じたんです。


-どんな点に限界を感じたのでしょうか?

矢野:やっぱり、自分一人でできることには限りがあるんですよね。売上も利益も、体力も時間も全部自分で完結しないといけない。じゃあ本気でやるなら、“材工一式”でやらないと意味がないな、と。


-「材工一式」とは、材料の手配から施工までを一括で担うスタイルですね。

矢野:そうです。個人では限界があるけど、会社組織であれば材工一式でしっかり請けていける。そう思って、2018年に株式会社YBを設立しました。


-法人化当初から、今のような会社の規模感や方向性をイメージされていたのでしょうか?

矢野:はい、最初から「ゼネコンの一次請けでやっていく」という目標は持っていました。


というのも、父親も10人以上抱える工務店をやっていたんですが、個人事業主としての形だったので、どうしても頭打ちになってしまう部分があったんです。自分はそれを越えていきたいと思っていました。


-では、社名「YB」にも、そうした意志が込められているのでしょうか?

株式会社YB

矢野:YBは「Yano Building」の略です。

“ビルのように高く、高く、上を目指し続ける”っていう意味を込めています。

業界のトップを目指したい、常にアップデートし続けたい――それが社名の由来です。


■リアルな建設業界の印象と仕事の魅力

-初めて建設業界に入った当時と、実際に働いてみた後で、イメージのギャップなどはありましたか?

矢野:ありましたね。正直、入る前は「怖い人が多そう」とか「縦社会で厳しそう」っていうイメージがありました。でも実際に現場に入ってみると、みんなフランクで、仲間意識が強いアットホームな空気でした。思ってたよりもずっと馴染みやすかったです。


-なるほど。厳しい世界だと思われがちだけど、実際には人とのつながりがあたたかいと。

矢野:そうですね。もちろん、仕事中は厳しさもありますけど、それ以上に「一緒に現場を仕上げていく仲間」っていう意識が強くて。だからこそやりがいもあるし、成長も早い環境だと思います。


-その中で、矢野さんが型枠工事に特に惹かれた理由はなんだったのでしょうか?

矢野:やっぱり“建物の根っこをつくる仕事”っていうのが一番大きかったです。型枠って、コンクリートを流し込むための「型」を現場ごとに組み立てていく仕事なんですけど、建物の形や構造を最初に決める重要な役割を担っています。

【補足】型枠工事とは:建物のコンクリート構造を形づくる“型”を現場で組み立て、強度・寸法通りに成型する工事。構造物の精度や安全性に直結する。

矢野:建物って、内装とか仕上げが注目されがちですけど、型枠がないと何も始まらない。そういう“見えないけど絶対に必要”な部分に携われるのが、この仕事の面白さですね。


-見えないところにこそ、職人としての誇りがあると。

矢野:そうです。それに、この仕事は「やった分だけ成長が見える」んですよ。例えば、図面通りにうまく収まったときとか、複雑な構造がピタッと決まったときは達成感がすごいですし、自分の腕が上がっているのを実感できる。


-努力が成果として“形になる”感覚なんですね。

矢野:はい。それともう一ついいのは、人じゃなく“モノ”と向き合う仕事だということです。相手が材料だから、感情でブレることがない。真面目に向き合えば、ちゃんと結果が返ってくる。それが気持ちいいんですよね。


■YBの社風・制度・求める人物像

-現場の雰囲気についても伺いたいのですが、YBの職場はどんな雰囲気ですか?

矢野:うちは「ピリッとしてる」とよく言われますね。馴れ合いは好まないので、仕事中はみんな集中して黙々と動いています。ただ、その分、イベントや休憩のときは全力で楽しむようにしてます。


-オンとオフをはっきり切り分けているんですね。

矢野:そうです。現場ではミスが事故や怪我につながるので、気を緩められないんです。型枠って、1ミリのズレが建物全体に影響する世界なんで。だからこそ、仕事は真剣に。逆にオフの時間は“遠慮せず楽しもう”っていう文化です。

-現場での緊張感と社内の活気が共存しているようなイメージですね。では、働く人に対してはどんな制度や仕組みがありますか?

矢野:まず、うちには現場利益に応じたインセンティブ制度があります。

たとえば、ある現場で目標金額内に収まったら、その残った利益を全員で分配するんです。関わった日数や貢献度に応じて、月に10万〜15万円のプラスになることもあります。


評価の半分は現場の職長が決めるので、ただ“長くいるだけ”ではダメです。

現場でどれだけ動いたか、どれだけ工夫したかがしっかり見られるようになってます。


-モチベーションを保ちやすい仕組みですね。

矢野:そうですね。実際、人が増えてきたタイミングで利益率が落ちた時期があって。「関わっていない現場は頑張らない」っていう空気を変えるためにも、この制度を導入しました。今ではみんな現場単位で協力しながら動いてくれてます


-そのほか、ユニークな取り組みはありますか?

矢野:酸素ルームを会社に導入しました。体調管理って、実はすごく大事なんです。怪我をしてからでは遅いので、会議中に酸素ルームに入れるようにして、“仕事しながら回復できる環境”を整えたいと思っています。



-では最後に、YBが求める人物像について教えてください。

矢野:やっぱり一番は“向上心がある人”ですね。

人それぞれ成長スピードは違っていいと思ってますが、1年かけてやることを半年で終わらせたい、って思える人と一緒に働きたい。


それに、うちはまだまだ成長途中の会社です。同じ方向を向いて走れる人じゃないと、お互いしんどくなってしまう。だから、目標を持って一緒に高め合える人に来てもらえると嬉しいです。


■求職者へのメッセージ

-最後に、YBへの応募を考えている求職者の方々に向けて、メッセージをお願いします。

矢野:まずは、「きっかけがないから…」って悩まないでほしいですね。建設業界って、他業種から入ってくるのが難しそうに思われがちなんですけど、実際はアルバイトからでも全然OKです。一度やってみれば、自分に合うか合わないかが見えてくると思います。


-未経験からでも挑戦してみてほしいと。

矢野:はい。特に「稼ぎたい」「専門スキルを身につけたい」って思ってる人には、本当におすすめです。型枠は“建物を支える根っこの仕事”なので、自分の技術が建物の安全に直結する。責任もありますけど、それだけ誇りを持てる仕事だと思います。


-確かに、やった分だけ成果が“形”になる世界ですね。

矢野:そうなんです。相手は材料なんで、感情に左右されない。やった分だけ、結果がちゃんと返ってくる。努力の成果が目に見えるから、成長も実感しやすいです。


逆に言えば、感情論やごまかしは通用しない。でもそれがこの業界の良さでもあると思います。


-YBに入ることで、どんなキャリアや働き方ができると考えていますか?

矢野:うちとしては、未経験でも1年目から年収500万円を目指せるようにしています。2年目・3年目で600万、700万と上げていける仕組みを本気で作っている。


その分、やることは多いです。でも、ちゃんと頑張れば、ちゃんと稼げる。これは約束できます。


-今後のビジョンも含めて、一言あればぜひお願いします。

矢野:どうせやるなら、YBで業界のトップを一緒に目指してほしいですね。職人っていう仕事に、もっと希望や可能性があるってことを、僕らと一緒に証明していけたらと思ってます。

代表:矢野様


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YBの現場は、誰かの“手”で建物の未来を形にしていく場所です。

そして、その「手」を育てる環境が、ここにはあります。


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